「プログラミングを始めたいけれど、どれくらいの性能のパソコンを買えばいいのかわからない」
「ノートPC、デスクトップのどっちを買った方が良いんだろう?」
「流行りの機械学習をするためにはGPUが必要と聞いたけど本当?」
プログラミングを始めるにはパソコンを準備する必要があります。
しかし、プログラミング未経験者には上記のようにどのような基準でパソコンを選べばいいのかわからないでしょう。
そこで今回はどのような基準でパソコンを選べばよいのか解説します。
PCの種類(ノートPC、デスクトップPC、一体型PC)
結論から先に申し上げますと、コスパを重視するのであればデスクトップ、持ち運びができることを重視するのであればノートPCをオススメします。
各PCの種類でどのようなメリットとデメリットがあるのか見てゆきましょう。
デスクトップPC
メリット:
デスクトップPCのメリットは価格帯が同じ場合、ノートPC、一体型PCと比べてスペックが高い傾向にあり、コストパフォーマンスに優れています。
デメリット:
デスクトップPCの場合、ディスプレイやディスプレイとデスクトップPCをつなぐケーブル、マウス、キーボードなど周辺機器が必要になることです。ケーブル、マウス、キーボードはデスクトップPCに付属していることが多いですが、ディスプレイに関しては別途購入する必要があります。
ノートPC
メリット:
ノートPCのメリットは持ち運びが可能なことです。図書館やカフェ等でプログラミングを行いたい場合などはノートPCがオススメです。
デメリット:
デスクトップPCと比較した際、価格帯が同じ場合、ノートPCの方がスペックが劣る傾向にあり、コストパフォーマンスの点ではデスクトップPCに劣ります。
一体型PC
メリット:
周辺機器がごちゃついておらず、見た目がスッキリしていてインテリアとして見てもおしゃれなことが一体型PCのメリットです。
デメリット:
こちらもやはりデスクトップPCと比較した際、価格帯が同じ場合、一体型PCの方がスペックが劣る傾向にあり、コストパフォーマンスの点ではデスクトップPCに劣ります。また、ノートPCのように持ち運びも不可能です。
個人的には一体型PCよりもデスクトップPCかノートPCのどちらかをおススメします。
番外編: タブレットやスマホでプログラミングできる?
実は、タブレットやスマホでもプログラミングをすることは、一応、可能です。
Google Colabのようなブラウザベースの環境や、PythonistaやQPythonのようなアプリをインストールすればプログラミングは可能です。
ただし、Web開発のような本格的なプログラミングは難しいのと、タブレットやスマホでプログラミングを行うことは会社では滅多にありません。
お試してでプログラミングを触れてみる分にとどめるのが良いでしょう。
どれくらいのスペックのPCを選べばよいか
必要なPCのスペックはプログラミングでどのような開発を行うかによって異なります。簡単に一覧表にまとめると次のようになります。
開発内容 | CPU | メモリ | ストレージ |
Web開発 | デュアルコア以上 | 8GB以上 | SSD推奨 |
機械学習 | クアッドコア以上 | 16GB以上 | SSD推奨 |
データ分析 | デュアルコア以上 | 8GB以上 | SSD推奨 |
ゲーム開発 | クアッドコア以上 | 16GB以上 | SSD推奨 |
モバイルアプリ開発 | クアッドコア以上 | 16GB以上 | SSD推奨 |
業務自動化 | シングルコアでも可 | 4GB以上 | HDDでも可 |
結論としてはクアッドコア以上、16GB以上、SSDのPCを購入すれば大体の開発に対応できると考えて問題ありません。
機械学習とデータ分析でスペックを分けております。データの集計や表示を行うだけであればスペックはそこまで求められませんが、機械学習でモデルを作成するとなると高性能である必要があります。
また、業務自動化はどれくらいの規模の自動化を念頭に置いているかによってだいぶ変わってきますが、メール送信やPDF化の自動化はPCのスペックが低くとも十分に可能です。
GPUは必要?
GPUは機械学習の中でもディープラーニングという分野を行う際には必須になります。
しかし、GPU付きのPCを購入することはプログラミング初心者にはおススメしません。
なぜならGoogle Colab上でGPUを無料で使用することができるからです。
GPUは追加で数万円かかりますのでディープラーニングをちょっと始めたいためだけに買うにはもったいないと個人的には思います。
まとめ
予算内とプログラミングを始める目的に合ったPCを購入する助けになれば幸いです。