PythonとR、どちらを使うべきか解説します!

Python

概要

今回はPythonとRの違いについて解説します
Pythonとは1991年にグイド・ヴァン・ロッサムにより開発されたプログラミング言語です
R言語はニュージーランドのオークランド大学のRoss IhakaとRobert Clifford Gentlemanにより作られました

PythonとRの比較

PythonとRの共通点

まずは両者の共通点について触れていきましょう
PythonとRは統計分野において重宝されている言語で、どちらも無償のオープンソースです
細かい違いをあえて述べるとすると
統計解析の機能に関してはRの方が充実しております
これは、Rはもともと統計解析用のプログラミング言語として開発されているからです
それに対して、Pythonは汎用的なプログラミング言語として開発されており、
統計解析用のライブラリの充実によって統計分野に頻繁に利用されるようになりました
機械学習についてはどちらともライブラリが豊富な印象がありますが、
近年では、最新のアルゴリズムはPythonの方が先に実装される傾向にあります
中でもディープラーニングの分野ではとくにその傾向が強いようです
ディープラーニングで有名なライブラリにはTensorflow、Pytorch、Kerasがありますが、いずれもPythonです

PythonとRの異なる点

次にPythonとRの異なる点について見てゆきましょう
まずは言語のユーザーに着目すると、R言語はプログラミングのスキルを持たない学者や科学者に利用されています
これは、統計処理用のツールとして開発されていることを考えれば自然なことです
対して、Pythonは企業に就職するプログラマー、エンジニアによって使用されています
これは、Python自体がもともと汎用プログラミング言語として開発されてきたという経緯によるものです
続いて、用途について注目しましょう
Rは統計処理に特化した言語であるのに対して、Pythonは統計処理以外にも汎用的な言語として使用可能です

PythonとRのどちらを学習すべきか?

では、この2つのことからどちらの言語を学習した方がよいのか考えてゆきましょう
まず、あなたが今、大学の研究者や科学者等のアカデミックな研究に携わっている場合、
周りのユーザーの多くもRを使っているかもしれません。その場合はRを検討しましょう
次に、あなたが、企業に就職しプログラマーとして仕事をしているのであれば、Pythonを選択しましょう
なぜなら、Pythonは統計処理以外にも業務自動化、スクレイピング、Webアプリケーションの開発など
様々なことをこなすことができるからです。
また、あなたが統計処理以外のこと、例えばUIの設計、スマホアプリの開発、サーババックエンドの処理などのことに
興味を持っている場合もPythonを学習した方がよいでしょう
なぜなら、UIの設計で使用するJavaScript、スマホアプリの開発で使用するSwift、Kotlin、Java、
バックエンド処理で使用するRuby、PHPといった言語は全て汎用プログラミング言語であり、
RよりもPythonに言語の作りが似ているからです。
もちろん、RとPythonのどちらか片方だけを学ぶのではなく、ゆくゆくは両方ともできるようにするのもよいでしょう
以上、RとPythonの共通点と相違点、それらに基づいてどちらを学習した方が良いかについて解説しました

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