Pythonをインストールしなくてもプログラミングを始められる
本格的にプログラミングを始めるにはプログラミング言語やツールをインストールする必要があります。
しかし、ライブラリの設定やパスの設定などいろいろな作業が必要なため、自由度は高いですが初心者には若干難しいことがあります。
本記事ではプログラミング初心者向けに手軽にPythonを実行できる環境を準備する方法をお教えします。
オンライン実行環境
オンライン実行環境を用いるとプログラミング言語やライブラリのインストールが不要なので初心者にとっては非常に取っ付きやすいものとなっています。
オンライン実行環境は複数の言語に対応していることもあるので様々なプログラミングを試したいときに役に立ちます。
Pythonが試せるものですと、例えば
- paiza.io
- Google Colaboratory
などがあります。
paiza.io
概要
今回は数あるオンライン実行環境の中でもpaiza.ioを紹介します。
環境構築の必要がないので非常に始めやすい。
いろんな言語を気軽に試したいときに便利です
メリットとしては以下があげられます。
- Python以外にもいろんな言語を試すことができる
- アカウント登録が不要
また、後述のGoogle Colaboratoryと比べると
- GPUをサポートしていない
- Google Colaboratoryのように複数のセルがない(詳細はGoogle Colaboratoryで解説)
というデメリットがあります。
始め方

https://paiza.io/jaで「コード作成を試してみる(無料)をクリック

左上から言語を選べるのでPython3を選択します

試しに文字を出力するプログラムを動かしてみます
print("hello world!!")
と入力します

「実行(Ctrl-Enter)」と書かれているボタンをクリックします

出力タブに「hello world!!」という文字が出力されました
Google Colaboratory
概要
Googleアカウントを持っていればすぐに始められます。https://colab.research.google.com/
メリットとしては下記があげられます。
- 機械学習用のライブラリは最初からインストールされている。
- GPUが使える(利用制限あり)
- 必要なライブラリを追加でインストールできる
デメリットとしては下記があげられます。
- 毎回環境がリセットされるのでインストールするのが若干手間に感じる場合もある
- 一定時間放置していると環境がリセットされる
- インターネットにつなげる環境が必要
- Pythonしか使えない
利用制限はあるもののGPUを無償で使用できるのは他のサービスにはない利点です
始め方

「ファイル」から「ノートブックを新規作成」を選びます

notebookが開かれます

print("hello world!!")
を入力する

再生ボタンを実行すると「hello world!!」と出力されます
JupyterLab Desktop
概要
インストーラーをダウンロードし、インストールするだけです
いろいろなライブラリが最初からインストールされている。ライブラリの追加が用意。インターネット環境が不要。
- OSによる差が比較的少ない
- インターネットに接続する必要がない
デメリットとしては下記です。
- 自分のPCのスペック次第でできない処理がある
- ディープラーニングをする場合は自分でGPUを購入、設定する必要がある
始め方

自分が使っているPCのOSに対応したインストーラーをダウンロードする

インストーラーを起動する

ライセンス契約書に同意する

インストールされるのを待つ

完了をクリック

New notebookをクリック

notebookが起動する

print("hello world!!")
と入力する

実行ボタンをクリックすると「hello world!!」と出力される
まとめ
ディープラーニングをするのであればGoogle Colaboratory、インターネット環境がないならJupyterLab Desktopがお勧めです。
paiza.io | Google Colaboratory | JupyterLab Desktop | PCに直接インストール(比較対象) | |
インターネット接続不要 | × | × | ○ | ○ |
GPU | × | ◎ | △ | △ |
ライブラリの追加 | × | △ | ○ | ○ |
環境構築しやすさ | ◎ | ○ | ○ | × |
複数言語対応 | ◎ | × | △ | △ |